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毎年11〜12月になると全国各地でベートーヴェン/交響曲第9番「合唱付き」通称『第九』の演奏会が行われます。その数なんと150公演以上😳

私も11月17日(日)蕨市民会館コンクレレホールで開催される、チェンバーオーケストラ蕨の第7回定期演奏会にて第九を演奏します!

こんな疑問がふと湧きました。。。

11〜12月に第九の演奏会が多いのはなぜだろう?

同じようになぜ?と思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は第九が年末に演奏される理由に迫っていきます!

*タイトル*

ベートーヴェン交響曲第9番の歴史は?

ベートーヴェンがシラーの詞『歓喜に寄す』に感動して、曲をつけよう!
と思い立ったのは、22歳の頃。まだ交響曲第1番も作曲していない時期なので、生涯にわたって構想を練っていたことがうかがえます🙂
それから30年後、合唱部分のメロディー、いわゆる歓喜の主題(ファファソララソファミ〜)が現存するメモに初めて登場します✍️
初めは合唱を入れるか迷っていたそうですが、「やっぱり合唱を入れよう!」と決意し前代未聞のチャレンジが加わったのです🙌
それから約2年後の1824年に初稿が完成し、同年5月にウィーンで初演されました🎻

日本での初演はいつ?

日本での初演は1918年徳島県にあったドイツ兵捕虜の収容所でした。
これは日本だけではなくアジア初演でもあります。
初演の背景には、捕虜に対する人道的な処遇、捕虜と地元民との国境を越えた心温まる交流など、「第九」が持つ人類愛の精神を体現することとなったのです🤲
鳴門市では第九初演を記念して毎年6月の第一日曜日を「第九の日」と制定して演奏会が行われています!

どうして年末に演奏するの?

日本での公式な、いわゆるプロオーケストラによる初演は1927年こと。NHK交響楽団の前身である新交響楽団が演奏しました🎶
それ以降、ドイツのオーケストラを真似して大晦日に第九のラジオ生放送が行われ定着していきます。
そして終戦後の1947年12月、新交響楽団から日本交響楽団へと名前を変えたオーケストラが収入の少なかった楽団員へボーナスを支給して、安心して年を越せるように3日連続で当時から大変人気が高かった「第九」の演奏会を開催し大盛況を収めます🎻
オーケストラのみではなく合唱団関係者からのチケット収入も見越していたそうです💦
このような背景から日本では年末は第九!が定番となっていきました!

第4楽章「歓喜の歌」に込められた想い

「歓喜の歌」の歌詞はドイツ人の詩人シラーの【歓喜に寄せて】がもとになっています。

誰か一人でも心を通わせる友がいるならば喜ぼう。神の下、喜びを共にしよう!

ベートーヴェンが伝えたかったこと。それは、友人や愛する人のいる人生の素晴らしさです 😌
晩年のベートーヴェンが耳も聞こえなく作曲が困難な状況の中で音楽や歌詞に込めた魂の願い。
まさに年末に演奏するにふさわしい名曲です✨

まとめ

今回は第九の作曲の歴史、日本ではどうして年末に演奏されるようになった経緯や歌詞に込められた想いに迫りました。
自由と平和の象徴として世界で演奏されている第九。
今年も全国各地で多くの演奏会が行われます。市民のための演奏会も多くあり、合唱団として参加できるのもありますよ☺️
ベートーヴェンの想いに心を馳せながら、演奏したり聴いてみてくださいね🙂‍↔️


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